21 崇候虎(崇侯虎) 二百諸侯を束ねる北路の大諸侯。 四大諸侯の一人で北伯と呼ばれる。 野卑貪欲で横暴という悪名高い人物。 最後は弟の崇黒虎に捕らえられ、 西岐軍に引き渡されて斬首される。 星部神の群星正神「大耗星」に封神される。 (九九回だけ「崇侯虎」となっている。)
1 すうこうこ

22 天界の女宮に住む天女。 天界と仙界の連絡係でもあるため、仙界でも広く顔を知られている。 スケベ紂王の詩に腹を立て、 三妖に密命を与える。 青鸞に乗って現れる。 に好意をもち、何かと協力する。
1 にょか

23 申公豹 太上老君が授けた崑崙山の三大秘宝の一つ 「雷公鞭」が仕込まれた払麈を持つ闡教の道士。 白く長いヒゲに着流しの道服姿。 下界では許由という名だったが、 黒点虎と共に 雲中子にスカウトされ、 元始天尊の直弟子となって 申公と呼ばれる。 黒点虎を乗騎にした後に申公豹と呼ばれる。 仙人としての資格は十分だが、免許を受けずにいる仙界のハグレ者。 神界創設には反対しており、さんざん邪魔をする。 また万仙陣では、東南の地には棲息していなかった蚊とアブを撒き散らせてしまった。 多宝道人とは互いに気心の知れた旧知の仲。 最後は生きたまま封神される予定だったが、 太上老君に守られて 北極の「地球のヘソ」で勝手気ままに暮らす。
2 しんこうひょう

24 狐狸精 「千年の女狐」と呼ばれる好色な妖三妖のリーダー格。 借体成形の術を使って妲己になりすまし、 朝歌では妖術で紂王を操りまくる。 最後はの縛妖索に捕まり、 に呉鉤剣で首を落とされて死ぬ。
2 こりせい

25 雉鶏精(胡喜媚) 狐狸精の妹分の妖 「九首の雉」。 三妖の一匹。 胡喜媚という美しい道女に化けて紂王に近づく。 三妖の中では一番冷静。 最後はの縛妖索に捕まり、 に首を落とされて死ぬ。
2 ちけいせい(こきび)

26 琵琶精(王貴人) 狐狸精の妹分の妖三妖の一匹。 原形が玉石の琵琶だけに頭は単純。 一度姜子牙によって原形を顕わせられるが その後復活し、 王貴人という美人に化けて紂王を惑わす。 最後はの縛妖索に捕まり、 韋護に首を落とされて死ぬ。
2 びわせい(おうきじん)

27 太上老君 玄都の八景宮にいる闡教の大長老。笑顔を滅多に見せない。 申公豹がお気に入り。 神界創設にはあまり気乗りしていない。 乗騎は板角青牛。
2 たいじょうろうくん

28 雲中子 崑崙山脈の辺境である終南山に洞府「玉柱洞」をかまえる仙人。 仙界の動きにはあまり関心がなく、神界創設には密かに反対している。 魔物の正体を映し出す照妖鑑を持っており、 千五百年をかけて金棍を作った。 玉虚宮の命令で通天神火柱を作り、 聞仲を殺す。 雷震子の師。
2 うんちゅうし

29 元始天尊 闡教の大本山である崑崙山玉虚宮の洞主で、闡教を統括する掌教(教主)。 通天教主と共に封神榜を作り、 神界創設を推し進める。 数千年の歳月をかけて三宝如意玉を作り上げた。 乗物は九竜香輦。
2 げんしてんそん

30 南極仙翁 元始天尊の弟子で、玉虚宮の主席仙人。 張天君の紅砂陣を破る。 千数百年をかけて「三光神水」を作りあげる。 瑶池の素色雲界旗を借り出せる唯一の人物。
2 なんきょくせんおう

31 千里眼(神荼) もともとは軒轅氏が下界に君臨していたときの諜報員で、 度朔山の鬼の検問所の役人をしていた。 神荼という名前だが、千里眼を備えていたため「千里眼」と呼ばれる。 順風耳と共に棋盤山の頂上にある軒轅廟の留守居役を務める。 黒点虎桃精に千里眼の術を教える。
2(90) せんりがん(しんと)

32 順風耳(欝塁) もともとは軒轅氏が下界に君臨していたときの諜報員で、 度朔山の鬼の検問所の役人をしていた。 欝塁という名前だが、順風耳を備えていたため「順風耳」と呼ばれる。 千里眼と共に棋盤山の頂上にある軒轅廟の留守居役を務める。 黒点虎柳鬼に順風耳の術を教える。
2(90) じゅんぷうじ(うつるい)

33 黒点虎 脳天に黒斑がある大きな白い虎。 申公豹と共に 雲中子にスカウトされる。 棋盤山の千里眼から千里眼の術を、 同じく順風耳から順風耳の術を教わる。 また、人語を理解して喋ることができ、 白鶴童子と同じくらいすさまじい速さで空を飛ぶ。 後に申公豹を師に仰ぎ、 背に乗せて空を徘徊する。 妖を捕らえて食べることを覚える。 「人間はややこしい」が口癖。 最後は申公豹と共に 北極の「地球のヘソ」で勝手気ままに暮らす。
2 こくてんこ

34 費仲 殷の諫大夫(王の言動に非があれば諫言する側近)だが、 ひたすら紂王の機嫌をとるだけの 嫌われ者。 妲己 (狐狸精)の命令で 姜貴妃殺害計画を練り、 四大諸侯の抹殺を企てる。 最後は聞仲の命令で 魯雄率いる 張桂芳の援軍の軍政司に任ぜられ、 魯雄と共に岐山で凍死する。 星部神の群星正神「勾絞星」に封神される。
2 ひちゅう

35 尤渾 殷の諫大夫(王の言動に非があれば諫言する側近)だが、 ひたすら紂王の機嫌をとるだけの 嫌われ者。 聞仲の命令で 魯雄率いる 張桂芳の援軍の軍政司に任ぜられ、 魯雄と共に岐山で凍死する。 星部神の群星正神「巻舌星」に封神される。
2 ゆうこん

36 蘇護 冀州の諸侯。天性剛直な武将として知られ、 八百諸侯の中で唯一、 費仲尤渾飛廉悪来 に賄賂を贈らなかった。 妲己全忠の父。 曹州侯崇黒虎とは義兄弟の親しい仲。 後に西岐に帰順し、東征軍右軍の副総兵となる。 最後は余兆の金光鑑の金光を受けて落馬、 胸を鎗で撃たれて死ぬ。 星部神の五斗正神「東斗星君」に封神される。
3 そご

37 蘇全忠 冀州侯蘇護の長男で、 妲己の弟にあたる。 崇黒虎も舌を巻く程の戟の使い手。 いつ死んだかは書かれていないが、 おそらく文化に殺されたと思われる。 星部神の五斗正神「北斗星君」に封神される。
3 そぜんちゅう

38 魯雄 殷の総兵(近衛司令官)。 黄飛虎の独断で 李靖が去った後の 陳塘関の総兵(司令官)となる。 後に老衰を理由に総兵を辞めて朝歌に戻り、 張桂芳の援軍を率いて西岐に着くが、 姜子牙の術により、岐山で凍死する。 水部神の統領「水徳星」に封神される。
3 ろゆう

39 殷破敗 商容に取りたてられた殷の将軍。 殷成秀の養父。 紂王の命令を受けて 殷郊を捕らえたり 袁洪に同行したりするが、 東征軍の撤兵の説得中、 東伯侯姜文煥に首を斬られて死ぬ。 星部神の群星正神「小耗星」に封神される。
3 いんはばい(三回)/いんははい(八八回)

40 晁田 殷の威武大将軍。後に佑聖大将軍に昇格する。 晁雷の兄。 晁雷と共に 「石頭狗」と呼ばれるほどのバカ正直。 姜貴妃殺害計画に荷担していた。 後に西岐に帰順する。 いつ死んだかは書かれていないが、 おそらく文化に殺されたと思われる。 星部神の群星正神「歳破星」に封神される。
3 ちょうでん