1 有巣 獣がうろつく地上ではなく、木の上に住むことを人々に教えた賢人。 人間の世界で最初に王に推戴された。
1 ゆうそう

2 燧人 食べ物に火を通すことを人々に教えた賢人。 有巣氏の次に王に推戴された。
1 すいじん(一回)/ついじん(四八回)

3 伏羲 宇宙の図式と陰陽の変化を八卦に描いて、人々に教えた賢人。 燧人氏の次に王に推戴された。 火雲宮の三聖の一人。
1 ふくぎ

4 神農 薬草を見つけて人々の病気を治した、医薬の元祖である賢人。 伏羲氏の次に王に推戴された。 火雲宮の三聖の一人。 呂岳余徳に苦しめられていた西岐側を救う。
1 しんのう(一回、八一回)/じんのう(五八回)

5 軒轅 礼楽婚姻の法を定め、秩序を設けて人の道を教えた。 神農氏の次に王に推戴され、 黄帝と呼ばれる。 火雲宮の三聖の一人。
1 けんえん

6 紂王 商(殷)王朝第三十一代の王。幼名は季子。 帝乙の第三王子だが、 聞仲商容に認められ、 さらに帝乙に「受王」の称号を与えられて、 後に王位を継ぐことになる。 聡明で武勇に優れるが、男前で好色。アレが達者らしい(笑)。 聞仲が苦手であり、憎んでいる。 最後は摘星楼に火を放って自殺。 星部神の群星正神「天喜星」に封神される。
1 ちゅうおう

7 帝乙 商(殷)王朝第三十代の王。 微子啓微子衍、 季子(紂王)の父。 季子に「受王」の称号を与える。
1 ていいつ

8 微子啓 本来王となるはずだった、 帝乙の心優しい第一王子。 王朝滅亡前に微子微子衍と共に姿を消す。
1 びしけい

9 微子衍 帝乙の第二王子。 王朝滅亡前に微子微子啓と共に姿を消す。
1 びしえん

10 聞仲 殷の優れた太師(軍師)で、三代に仕えた大元老。殷の大黒柱といえる。 紂王の武道の教育係でもある。 崑崙山で修行していたが、仙骨が無いために下山させられ、 その後金鰲島で金霊聖母の下で修行した。 陰陽五行に通じるが、下界ではその力を使わないようにしている。 そのためか、仙界の情報に暗い。 怒ると眉間の第三の目が開いて白い煙りを噴き出す。 戦場では「金鞭」を使うが、 姜子牙に宝貝「打神鞭」で折られた後は銀鞭を使う。 乗騎は神獣黒麒麟。 西岐から朝歌へ戻る途中、 絶竜嶺で雲中子の通天神火柱で殺される。 雷部神の統領「九天応元雷神普化天尊」に封神される。
1 もんちゅう

11 黒麒麟 聞仲の乗騎である神獣。 聞仲に額を叩かれるのが、 雲に乗って空を飛ぶ合図。 人語を喋れないが、聞き分けることはできる。 西岐から朝歌へ戻る途中、 絶竜嶺で雷震子に金棍で背骨を叩き折られる。
1 くろきりん

12 商容 殷の政治を取り仕切っている宰相で、三代に仕えた元老。 紂王の帝王学の教育係でもある。 帝乙紂王の後見を託され、尻叩き鞭をもらっている(笑)。 宰相を比干に譲って朝歌を去るが、 後に紂王の前で自殺。 星部神の群星正神「玉堂星」に封神される。
1 しょうよう

13 比干 殷の亜相(副宰相)。商容が朝歌を去った後に宰相となる。 帝乙の弟。 酒豪で名高い。通りすがりの老婆の一言が原因で絶命。 星部神の五斗正神「北斗星君」に封神される。
1 ひかん

14 黄飛虎 殷の鎮国武成王で、その名の通り武勇に優れる。 後に周の開国武成王となる。 大きく切れ上がった眼にゲジゲジ眉。 黄貴妃飛彪飛豹の兄。 賈氏夫人との間に 天禄天化天爵天祥 の4人の子をもつ。 部下の四大金剛とは義兄弟の仲。 乗騎は五色神牛。 後に東征軍左軍の総兵を任される。 最後は独角黒烟獣に乗った張奎に すれ違いざまに斬られて死ぬ。 五岳爺の「東岳泰山天斉仁聖大帝」に封神される。
1 こうひこ

15 姜貴妃 美しく賢い中宮の正皇后。 東伯侯姜楚桓の娘で 姜文煥の姉。 殷郊 殷洪 の母。 冤罪で拷問された上に、 殷郊姜環殺害でショック死。 星部神の群星正神「太陰星」に封神される。
1 きょうきひ

16 黄貴妃 西宮の副皇后。黄飛虎の妹。 親しい義姉賈氏の死を知って半狂乱となり、 摘星楼の欄干から落ちて死ぬ。 星部神の群星正神「地后星」に封神される。
1 こうきひ

17 楊貴妃 声慶宮の副皇后。首をくくって死ぬ。 星部神の群星正神「紅星」に封神される。
1 ようきひ

18 姜楚桓 二百諸侯を束ねる東魯の大諸侯。 四大諸侯の一人で東伯と呼ばれる。 姜貴妃姜文煥の父。 磔にされ身を切り刻まれる。 星部神の群星正神「帝車星」に封神される。
1 きょうそかん

19 鄂崇禹 二百諸侯を束ねる大諸侯。 四大諸侯の一人で南伯と呼ばれる。 四大諸侯の中では一番正直な性格。 梟首の刑に処される。 星部神の群星正神「天馬星」に封神される。
1 がくそうう(一回)/がくすうう(二五回・九五回)

20 姫昌 二百諸侯を束ねる西岐の大諸侯。 四大諸侯の一人で西伯と呼ばれる。 正宮太姫と二人の偏宮の他に二十四妃がおり、 百人の子を持つ。酒豪。天数を読みとる名手。 西岐城で病死。死後、周の文王と呼ばれる。
1 きしょう